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一般に症状がでてから病院を受診し、治療を受ける患者さんが多いのが実状です。しかしそれでは薬の効きが悪く、より効果の強い薬を処方するため眠気などの副作用が強くでてしまいます。
そこで症状がでる前から薬を内服し、点鼻薬を使用することにより快適に過ごす治療を初期治療と呼びます。しかしすべてのスギ花粉症患者さんに対して同じ治療を同じ時期から開始するわけではありません。
スギ花粉症は次の4つのタイプに分けられます。当院ではスギ花粉症の患者さまを下記の4つのタイプに分類し、個別登録を行い適切な治療を行います。
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【Aタイプ】
症状が早くでるが(2月中から)さほど重症にならないタイプ。
【Bタイプ】
症状の出方は遅いが(3月の卒業式などの後から)、いったん症状が でると重症になるタイプ。
【Cタイプ】
症状は早くでて(2月中から)かつ重症になるタイプ。一番つらいタイプ。
【Dタイプ】
症状の出方は遅く、かつさほど重症にならないタイプ。一番楽なタイプ。
Aタイプ、Cタイプは2月5日から10日の間に内服薬を開始します。Aタイプの方は内服薬だけで十分予防投与効果が得られると思います。Cタイプの方は鼻がむずむずしてきたら、内服薬に加え点鼻薬を毎日きちんと1日2回点鼻します。点眼薬は痒いときに適宜点眼します。
Bタイプ、Dタイプの方は2月20日ごろから内服薬を開始します。Dタイプの方は内服薬だけで十分予防投与効果が得られると思います。Bタイプの方は鼻がむずむずしてきたら、内服薬に加え点鼻薬を毎日きちんと1日2回点鼻します。点眼薬は痒いときに適宜点眼します。
2月から3月は年度末にあたり、また入学試験や各資格試験の時期に当たります。うっかり市販の薬を飲んでしまいその副作用の眠気で実力が発揮できなくては大変です。適切な治療により確実に症状を軽くすることが可能ですので気軽にスタッフにお尋ね下さい。
アレルギー外来
アレルギーに対する初期治療とは
アレルギーに対する初期治療とは
平成14年から延べ1万人以上のスギ花粉症の患者さまにこの治療を行い、スギ花粉の季節中に日常生活が支障なく過ごすことが可能となり、十分な治療効果を得ています。